
みなさんこんにちは!
台湾留学中の管理人です。
実は僕の留学している台湾の学校は、全学年合わせて約80人ほどの日本人がいます。これは中国語を勉強している人ではなく、台湾の大学で、中国語もしくは英語で本過程に留学しているいわゆる正規留学生です。
その中の4/1程度の日本人が、日本語で言うところの語学学部「英語学科」と呼ばれる、英語を勉強する4年間の学部に留学中です。
彼らのほとんどは、何らかの理由で中国語がすでに堪能です。多くの学生は、日本にある中国語の予備校のようなところで約半年以上、中国語を勉強して台湾の大学に来ます。
では彼らはなぜ台湾の大学で英語を学習することを選んだのでしょうか?台湾で英語を学習するのは効率的なのか?今日はその答えを、僕なりにお伝えしたいと思います。
目次
台湾への英語留学は最適な選択肢!?
結論から言うと答えは「NO」です。僕の周りの日本人を見る限り、台湾への4年間の英語留学を終えてペラペラになるほど英語を喋れるようになった人はほとんどいません。それは台湾人も然り。
これは日本人だけでなく、台湾人もそうです。彼らが4年間の学習を終えて学位を取得する頃のレベルは、おそらく僕が1年間の英語のプログラムを終えたぐらいのレベルです(IELTS5.5ぐらい)
ではその原因を考えましょう。僕が考える、彼らが4年も費やしてまあまあ程度にしか話せない原因はこれです。
- 学習時間の少なさ
- 授業のレベルの低さ
- 英語に触れる時間の少なさ
これらが主な原因だと思っているので、その理由を細かく説明していこうと思います。
学習時間の少なさ
まず学習時間が圧倒的に少ないです。僕が1年間のESLプログラムにいたときは年間で少なく見積もって4,000時間以上を英語学習に費やしていました。
それに比べてこちらの留学生の学習時間は多く見積もっても4年間で2,500時間です。
卒業までに必要な単位数=128単位。一単位1時間の授業。一学期18週間。128×18=2304時間。
僕が思う、英語をある程度まで話せるようになるまでの時間は最低でも4000時間は必要だと思っています。
それに比べて2500時間弱の時間しか取れません。しかもこれらの授業の4/1程度は中国語で英語の授業を教わると聞きます。それだともっと時間がかかるでしょうね。
授業のレベルの低さ
台湾の英語教育のレベルははっきり言って日本とあまり変わりません。台湾で英語教育を受けた経験はありませんが、現役英語学科の学生から聞いた話をベースにお話しさせてください。
僕が聞いた話によると、一年生は過去形や現在進行形から学習するようです。これって、日本だと中学生で習うことです。そのレベルを大学一年でやるのに、レベルの低さが伺えます。
僕は「英語学科って専門的なエッセイやレポートを書いたり、スピーチやプレゼン能力を上げるものかと思っていた。」のですが、実際は全然違いました。例えば前解説したこの記事みたいな授業です。
僕の持論では、文法はできて当たり前。できなくても授業の中でわかっていくものだから、わざわざそれに時間を取る必要がないと思っています。だって文法って、独学でもできるものですからね。
英語に触れる時間の少なさ
英語に触れる時間の少なさが致命的に少なく、これが台湾人・日本人の英語学科の学生が英語を話せない大きな理由の一つなのではないかと思っています。
英語なんて触れれば触れるだけ上達するもの。だから英語圏に留学する学生は英語が自然と上達するのです。周りの環境が英語で、友人も全員英語で話さないといけませんからね。
では台湾はどうでしょうか?
うちの学校の英語学科一年生は全員で130人弱。そのうちの100人ぐらいが台湾人で、日本人が10人弱。その他がベトナムやインドネシアからの留学生でみんな中国語がペラペラです。
そんな状態で英語で友人と会話するでしょうか?もちろんしないです。先ほども言ったように、日本人も中国語ができる人ばかりが英語学科に留学しているからです。
日常生活も中国語なので、彼らが普段の生活で英語を伸ばすのは不可能に近いんです。
台湾でも英語力を伸ばす唯一の方法
台湾でも英語力を伸ばす唯一の方法があります。それは「学部を変えること」もしくは入学前のあなたは「英語で授業を行う学部に入ること」です。
幸運なことに、台湾のほとんどの大学には全て英語で授業をする学部がいくつかあります。そしてさらに幸運なことに、台湾は学部から学部への編入がとても容易です。
僕も実は全英語授業の学部で学習していますが、授業はもちろん英語、クラスメートも中国語が話せない人ばかりなので日常生活も自然と英語になります。
もちろん大学によっては、そいういった学部が無いかもしれません。それは全学校を調べたわけではないのでわかりません、許してください。
英語で授業を受けるのは容易いことではない
もちろん全授業が英語なのはキツイかもしれません。でも、自分を追い込まないとやっぱり人は成長しないものです。
僕の感覚で言うと、全く英語ができない人が先生の授業を聞き取れるようになるまでに約2ヶ月。友達とカタコトで話せるようになるまでに約1年以上かかりますが、大丈夫です。最初はメチャクチャ後悔しますが、慣れます。
「逆に中国語ができなくなる」と思う人、それも大丈夫。一度体で覚えた言語はすぐには忘れません。感覚を取り戻すのに時間はかかりますが、本質がなくなるわけではないので。
しかもこちらは中国語圏です。ちょっと外に出れば全部中国語なので、すぐに練習相手を見つけれますよ。それでもまだぐちぐち言う人は、黙って英語学科に入ってください!
台湾英語留学にメリットはあるのか?
台湾の英語留学について、メリットを少し考えてみました。あまりにデメリットを言い過ぎてしまったので。で、そこで考えついた答えが、「安い」って事しかありませんでした。
英語で授業が受けれる学科にフォーカスを当てるなら、台湾は文字通り、「英語も中国語も習得できる最強の留学先」だと思います。でもやはり、意識の高い学生にしかそれは当てはまらないのも事実。
使い方次第では最強の留学先にもなるし、最悪の留学先にもなる。これが僕が思っている事です。僕は英語もまだまだなのですが、いずれ中国語も勉強して、より効率のいい留学生活にしたいと思っています。
最終結論
最終結論ですが、「台湾で英語留学をするのは効率が悪い」になりました。したがって台湾への留学は最適な選択肢ではありません。しかしこれはあくまで僕が話を聞いたことや見たことが前提ですので例外はあるかもです。
ただ少なくとも、僕がこれまで会ってきた英語学科へ留学している人の中でペラペラクラスになるまで話せる人はいませんでした。
しかしこれも努力次第でなんとでもなることだと思っています。人間本気になれば、環境なんて関係なく、どんな場所でも成長できるものですからね。
しかし、これから台湾の大学に入学を希望する方で、「台湾に行って英語学科で勉強すると英語がペラペラになる」と思ってる人がいるなら、その考えは改めた方が良さそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は我ながら結構厳しいことを言ったなと思っています。
でもそうでもしないと、勘違いして入ってきて、辞めていく人が出るかなと思ったから。
やっぱり英語は短期決戦だと思っているので、効率的ではないのかなと言うのが僕の意見であります。もちろん僕も英語がペラペラかと言われるとそうでもないのですけどね。
それではみなさん、次の記事でお会いしましょう♪