
みなさんこんにちは!
今日は前回の記事と同じように、リスニングの勉強方法のもう1つの王道である【ディクテーション】について紹介していきます。
リスニングの勉強方法がわからない方、ディクテーションで英語を勉強したい方、ディクテーションを初めて聞いた方はぜひこの記事をご覧ください。
目次
ディクテーションを理解しよう
ディクテーション(Dictation)はリスニングの勉強方法の1つで聞こえてきたサウンドをDictate(書き出す)する勉強方法になります。よくシャドーイングと比較されるのでご存知の方も多いかと思います。
ディクテーションは文単位で聞き取り、その文が終わると一旦動画を止めて聞こえてきた単語を書き出していきます。書き出しの作業は音声が流れている間でも大丈夫です。
順番としてはこんな感じです。
- 教材を見つける
- 音声を一文ずつ流す
- 聞こえてきたサウンドの書き出し
- 繰り返し
- 見直し・答え合わせ
このように非常にシンプルに行えるのに、リスニング力をアップさせる効果はありますので人気の勉強方法になっています。順番とコツについては最後に詳しくお話ししているのでまたそちらもご覧になってください。
ディクテーションをするメリット
ディクテーションを行うメリットは3つあります。
- リスニング力UP
- 語彙力・文法力の向上
- 自分の苦手なところがハッキリする
ディクテーションはリスニング力UPだけではなくさまざまな面でメリットがあります。上記の3つのメリットに沿って、お話ししていきます。
リスニング力UP
リスニング力を向上させるためのトレーニングですので、リスニング力が上がるのは当然のことですね。
ディクテーションは音を1語単位で認識しなければいけません。そのような特性から、リスニング力をアップさせるにはとても有効な勉強法と言えます。
ディクテーションでは単語レベルで音を書き出すためにしっかり単語を聞き取れなければいけません。さらにリエゾンしている箇所なども認識しなければ正確には書き出しできません。
繰り返しディクテーションを行うことは、リエゾンの法則性やリズムを捉えるのにとても有効な勉強になります。
語彙力・文法力の向上
上記でも少し触れましたが、ディクテーションの後の【見直し・答え合わせ】により、リスニングだけじゃなく語彙力・文法力の向上にもなります。
見直しによってわからない単語・文法の箇所を見つけ出すことで、自分の知らなかった単語や文法までもを理解することができます。わからないところを理解することはそれらのレベルをあげる上でも有効です。
例えば自分の知らない・見たことのない単語は書き出すことができませんね。それらの単語を見直しの段階で知ることによって、新しい単語と出会いそれを理解することができます。
このようにディクテーションをリスニング力UPだけのために使うのではなく、英語の基礎レベルをあげるのに使うこともできます。
自分の苦手なところがハッキリする
自分の苦手なところがハッキリするのは、ディクテーションをする1番大きなメリットになります。
先ほども言ったように、ディクテーションはリスニング力だけではなく基礎レベルの底上げにもつながります。その段階で自分が苦手な分野をハッキリさせることができます。
例えば1つの動画の中で、知らない単語が山のように出てきたとします。それは英語の基礎である単語力が欠如しているために起こることです。なので単語力を向上させることでこの問題を解決できます。
リエゾンしている箇所の単語が書き出せなかった方はリエゾンの勉強と法則性を1から勉強し直さないといけません。
このようにディクテーションによって
- 文法・単語
- リエゾン・リズム
- 発音
これらのどの分野を自分が苦手としているかハッキリと理解できます。理解することで自分がこれからどのような勉強をすればいいか見えてきます。
ディクテーションのステップ別のコツ
ディクテーションをより効率的にさせるためにしなければいけないコツがステップごとにあります。まずどのようなステップで勉強するかをもう一度確認していただきたいので、最初にも言いましたがここでも繰り返し言わせてもらいます。
ディクテーションはこのステップ順で行ってください。
- 教材を見つける
- 音声を一文ずつ流す
- 聞こえてきたサウンドの書き出し
- 2・3の繰り返し
- 見直し・答え合わせ
このステップ順にコツを紹介していきます。
Step1 教材(動画)を見つける
まず教材を選ばなければいけませんが、その教材の選び方にもコツがあります。
教材選びのコツはシャドーイングと同じで自分の現在の英語力に合った教材を選ぶこと。具体的には
- 英語のスピード
- 動画の長さ
- 英語の難易度
これらは人により異なってきます。初心者の方であれば最初は1分程度の動画でもいいと思いますし、英語のスピードもゆっくりで、かつ難易度の低いものを選ぶようにしましょう。
Step2・3 音声を一文ずつ流す&聞こえてきたサウンドの書き出し
Step2では音声を一文ずつ流して書き出していきますが、ここで注意するべきなのは、あまりに多く動画をストップさせないことです。
わからない箇所があれば一文の中で何度でもストップしてもいいのですが、一単語ずつやってしまったりするのは少し話が変わってきます。
これはリスニングですので、一単語ずつ止めてしまっては肝心のリエゾンやリズムすらわからなくなってしまいます。最初はとても難しいですが、一文ずつやるか、キリのいいところまで止めずに聞いてから書き出すのが僕のオススメです。
Step4 ステップ2・3を繰り返す
ここでは2・3を繰り返すだけですが、ここでもコツがあります。
それはわからないところは深追いしないことです。わからないところは何度聞いてもわからないので、放っておきましょう。時間のムダになりかねません。
わからない単語・見たことのない単語は何度聞いてもわかりませんよね?なので聞くだけムダですし、聞いて急に閃くこともないです。去るときは潔くしましょう。
Step5 見直し・答え合わせ
Step4を終えたら満足してしまう人がいるのですが、ディクテーションはここからが本番です。見直し・答え合わせは絶対に行い、これから言うコツもしっかり実践してください。
聞き取れなかった部分を見直し、なぜ自分はそこがわからなかったのかを考えます。単語自体わからなかったのか、文法が曖昧だったか、リエゾン・リズムの問題かを自分で分析しましょう。
これを行うことで初めて自分の弱みを分析・対処できます。
ディクテーションVSシャドーイング
よくディクテーションとシャドーイングどちらがリスニングの勉強に最適なのかを解説している方がおられますが、僕の意見は「どちらもリスニング力UPにはプラスになる。でも、プラスαで得られるメリットが変わってくる」です。
前回のシャドーイングの記事も見ていただきたいのですが、両方ともリスニング力UPと言う面では捉え方は違うものの同じようなことだと思います。
リスニング力 | スピーキング力 | 語彙力 | 文法力 | 難易度 | |
シャドーイング | ◎ | ◎ | ○ | ○ | △ |
ディクテーション | ◎ | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
個人的な意見ではありますが、表にするとこんな感じかなと思います。
難易度の項目は、初心者の方がこれから勉強するさいにどちらの方がとっつきやすいかを表しています。初心者の方にとって日本人が苦手なスピーキングが必須のシャドーイングは難しいかなと思います。逆にディクテーションは、書きには強い日本人にとって簡単なのかなと思い◎にしています。
英語初心者の方にとってベストな勉強方法は、基礎の勉強+ディクテーションで基礎レベルを上げて、ある程度できるようになったら徐々にシャドーイングに移行する。これが一番オススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回もシャドーイングに並んで英語リスニング勉強法の王道であるディクテーションを紹介していきました。そしてシャドーイングとの比較もやっていきました。
シャドーイングの記事はこちら
ディクテーションのことは理解できたでしょうか?まだ何か疑問などがあればお気軽にお問い合わせください!
それではみなさん、次の記事でお会いしましょう♪