
こんな悩みにお答えします!!
IELTSは世界的にもTOEFLとならぶ最大規模の英語のテストです。日本人でもこのテストを受ける人は多いでしょう。そんなテストで高得点をとるテクニックを知りたいですよね。そんなあなたに向けた記事です。
■本記事の内容
-
IELTSリーディングを徹底解析
-
IELTSでリーディングで高得点を取る勉強方法
-
IELTSリーディングでオススメの戦略
-
練習に使えるアプリや教材
僕は3年ほど前にIELTSを受けて、そのときのリーディングは確か6.0ほどでした。まぁ普通の人よりかは上かもですが、まだまだ人に教えれるぐらいの経験と知識はありません。。
そこで、元IELTS指導員のネイティブの先生にコツを聞きました。そして、彼によるライティングのコツも他の記事で書いているので、興味のある人はそちらもご覧くださいね。
目次
IELTSリーディングを徹底解析
■基礎情報①=テスト自体について
- 制限時間=1時間
- 問題数=40問の40点満点
- パッセージ数=3つ(アカデミック)
- パッセージ文字数=900語前後
- 問題の種類=6種類
■基礎情報②=テストの種類について
アカデミック | ジェネラル | |
問題内容 | 論文・レポートなど | 新聞記事・一般常識 |
用途 | 留学申請時の英語力証明など | 海外定住ビザ取得時の英語力証明など |
その他 | 3つのパッセージを読む形式のテスト | パート1. 短文解読
パート2. テキスト比較 パート3. 長文読解 |
ジェネラルとアカデミックでは試験の難易度も用途も違うので、しっかり確認しましょう。学校によってはアカデミックでないと出願を受け付けないところもあります。
■基礎情報③=問題の種類
- 記述式問題
- 選択問題
- 正・誤・情報なし問題
- 見出し選択問題
- 図表穴埋め問題
■基礎情報④=アイエルツのレベル別得点
正解数 | スコア |
15-18 | 5.0 |
19-22 | 5.5 |
23-26 | 6.0 |
27-29 | 6.5 |
20-32 | 7.0 |
33-34 | 7.5 |
35-6 | 8.0 |
27-38 | 8.5 |
39-40 | 9.0 |
ご覧のようにIELTSは0.5刻みのテストで、スコアは1-9までになります。ちなみにこちらの表はアカデミックモジュールのものを記載しています。
IELTSリーディングで高得点を取る勉強方法
その①:単語暗記
IELTSで高得点を取る勉強でいちばん大事と言っても過言ではないのが、単語の暗記です。リーディングでは理系の専門用語や、かなりレベルの高い見たこともない単語がでてきます。
「Jeopardize」「Tyranny」「Duplicate」。この3つの単語の意味がわかりますか?それぞれ、「危険にさらす」「圧政・暴政」「複写」となりますが、あなたはわかりましたか?全部わかったのなら単語の暗記をする必要はありません。わからなかったら、頑張って勉強しましょう。
IELTSの単語を勉強するときに大事なのが、類義語や同意語も一緒に覚えてしまうことです。なぜなら、このテストではかなり多くの類義語などが出てくるからです。英語がわからない人のためにも日本語で例文を用意しました。
■例文(日本語)
例文の中で、同じカラーでハイライトされている単語のペアがこの例文の中では同意語・類義語になります。英語でもこのようにたくさんの単語を使って、同じ言い回しを避けようとする流れがあります。なのでこれらも覚える必要があります。
単語だけ覚えても意味がないのではないか?と思うかもですが、このテストでは単語だけしかわからなくても解ける問題がいくつかでます。しかしもちろん文法はできた方がいいので、しっかり勉強しましょうね。
逆に言ってしまえば、文法も網羅して、単語もあるていど網羅できていればリーディングでは自ずと高得点を取れます。なのでキーになるのはどれだけ多くの単語を覚えるかということです。
その②:精読
リーディング学習の定番となるのが多読と精読ですが、オススメは精読でリーディングの精度をあげるのを最初にやることです。それはいくら多読をしても、構文や文の仕組みがわかってないと身につかないからです。
精読とはじっくり文を一文一文完璧に理解するまで読むことです。そのときにポイントになる、関係詞・逆説・節などには印をつけていきましょう。わからないところは調べてなぜわからないのかを理解します。日本語での例文がこちら。
■日本語例
1900年、歪みはひどいものの、世界で初めて電波に音声を乗せることに成功したのは、元エジソンの会社の技師で、カナダ生まれの電気技術者レジナルド・フェッセンデンだった。無線電話の始まりである。彼は引き続き、ヘテロダイン検波方式や、電動式の高周波発振器を開発して改良に取り組み、1906年12月24日に、米国マサチューセッツ州の自己の無線局から、自らのクリスマスの挨拶を無線電話で送信した。フェッセンデンはこの日、レコードでヘンデル作曲の「クセルクセスのラルゴ」を、そして自身のヴァイオリンと歌で“O Holy Night”をそれぞれ流し、聖書を朗読した。この実験はあらかじめ無線電信によって予告されたもので「世界初のラジオ放送」だっただけでなく「最初のクリスマス特別番組」でもある。そしてフェッセンデンは「史上初のラジオアナウンサー&プロデューサー」と言えるだろう。 -Wikipediaから引用-
■ハイライトのポイント
- いつの出来事か
- 出来事の詳細に印をつける
- 人名にはマークをつける
- 逆説はキーワードの確率が高い
例は日本語ですが、これを英語でも同じようにやります。ハイライトする決まりはなく、自分で大事だと思ったところをハイライトすればいいです。ただ、時間や人名、逆説のあとなどは問題に直結する可能性が高いです。
リーディング学習ではもっともポビュラーな学習方法ですが、シンプルがいちばんです。これをして多読のための基礎を作ってから多読に入ります。
その③:多読
精読を極めれば、どの文を読んでもわからない構文やセンテンスがわからなくなります(単語以外)。そうなれば多読に移りましょう。例えるなら、もし精読がインプットなら、多読はアウトプットになります。
多読のポイントは、サッと目を通しただけで英文を理解することです。英語を英語で理解する、つまり、英語脳を作るということを目標にしましょう。
精読でリーディングの質が上がったら多読でアウトプットをする。これがリーディング学習で王道の学習パターンです。テストだけでなく、留学した後や将来のことを考えてやると思えば気がラクになりますよ。
その④:タイムドリーディング
Timed Reading(タイムドリーディング)は実戦に一番近いリーディング練習方法です。精読が基礎・多読がアウトプットだとしたら、この練習はまさに練習試合と言えるでしょう。
じっさいのテストでは時間制限がありますので、その感覚に慣れる必要があります。もちろん精読・多読だけでもいいのですが、スポーツの練習試合と一緒で、実戦形式でしかわからないこともあります。なので、テスト前はできるだけこの練習方法でテストに慣れることが重要なのです。
十分に精読をして構文・文の構成などを理解し、多読で英語脳を作ることができればこの練習に入ります。もちろん時間は本番と同じ1時間でやりましょう。
IELTSリーディングの3つの戦略
その①:パラグラフを読んでから問題を解く
そのまんまで、パラグラフと呼ばれる段落を全て読んでから問題を見て、解いていくスタイルです。このスタイルでの解き方のメリットとしては、話の全体像をつかみやすいことです。
IELTSリーディングの問題の中には、話の全体像をつかんでいないと解けない問題があります。それらの問題を解くにはいい方法になります。しかしこの方法にはデメリットもあります。
✔️デメリット
- 時間がかかる
- 話がわからないと問題も解けなくなる
- 流れをつかめないと答えのヒントがどこにあるかわからなくなる
時間がかかるぶん、もし問題の内容自体を理解できないときにかなりの時間をムダにすることになります。なので、読むのが早くて、話の流れをつかむことが丈夫な人はこの方法にピッタリと言えるでしょう。
その②:問題文を読んでからリーディングに入る
これもそのままで、セクションごとに問題文を読んでからリーディングに入ることです。この方法のメリットは、問題の中のキーワードを先に知っているので、全て読まなくてもキーワードを探せばいいことになります。
問題文を見て、あとはその問題のキーワードをスキャニングという方法で探すことで、時間をだいぶ削減できます。このテストでは全体を理解する必要のない問題もたくさんあります。
✔️この方法のデメリット
- 全体の流れをつかめない
- パラグラフに何が書かれてるかわからない
- いくつかの問題の種類には適応できない
最初の方法とは真逆で、全体の流れがつかめないとわからない問題がいくつかあります。代表的なのは、正・語・情報なし問題です。なので、問題に合わせて上とこの方法の2つを合わせればいいですね。
その③:タイムマネジメント
IELTSリーディングでいちばん重要なのはタイムマネジメントです。1時間で3,000語字弱の単語を読むことになりますので、早く読むことと理解することが同時に求められるテストです。
テクニック的な話をすると、3つあるうちの最初のリーディングがいちばん簡単で、2つ目、3つ目になるにつれてムズカしくなります。リーディング1=15分、リーディング2=20分、リーディング3=25のようにして読むのがいいです。
上のふたつの方法のどちらも、結局読み終えないと問題が解けません。ですのでタイムマネジメントを意識して練習するといいでしょう。
その④:逆説・程度の表現の後に注目
逆説や程度を表す表現のあとには答えが隠れていることが多いので注目します。日本でもひっかけ問題のときに、「〜ですが、」という表現がよくでてきます。それと同じことが英語でも起こります。
■逆説・程度を表す表現の例
- Although(しかしながら)
- In spite of, despite(〜にも関わらず)
- On the other hand(その一方で)
- Nevertheless(〜にも関わらず)
- Rarely, Barely(めったに)
- Hardly(ほとんど〜ない)
- Never(一度も〜ない)
他にもたくさんありますが、これらのような単語が出たあとはしっかりと意識しながら読むことをオススメします。これらの単語のあとは答えでなくても重要なヒントがある可能性が高いです。
IELTSリーディングに使えるアプリや参考書
その①:実践IELTS英単語3500
たくさんの単語帳が出ていますが、その中でももっとも有名なバイブル的な存在です。覚えるべき単語が網羅されているので、これ一冊で完璧だと思います。じっさいに僕も使っていました。
■使ってみた感想
- 基本語・重要語・専門語と分かれており、使いやすい
- 最後の方はほとんどわからないような理系専門用語
- これさえやっておけば6.0は確実かと思う
- コラムもためになる
この単語帳は、IELTS指導員の先生もかなりオススメしていました。先生曰く、多くのIELTS特化のコースなどでこの単語帳を使うみたいです。それほど良書だということです。中身は日本語ですが、その英語の先生もオススメするぐらい有名なもののようです。
その②:IELTS公式問題集
IELTSの公式問題集なので、問題傾向を知るためにも一冊は欲しいかなと思います。もちろんいくつかウェブでも公開されている問題がありますが、著作権などでグレーな可能性が高いので、やはり問題集を買ったほうがいいですね。
■使ってみた感想
- IELTS公式問題集なので、問題傾向を知るのもアリ
- ウェブでも問題はあるが、いちばん本番に近い
- 過去問ではないが、同じような傾向の問題
- 本気で攻略するなら一冊は持っておきたい
少し高いのですが、リーディングの仕上げとして買っていてもいいかもしれません。公式の組織が出しているので、やはり本番に近い。というか、問題の傾向とかはそのままだなと思いました。
その③:Engvid
IELTSだけでなく、英語に関する動画をたくさんあげてくださっています。その中でもこのテストに関する動画は多く、内容もかなりしっかりしているので重宝します。僕はテスト対策以外でもいつも使わせてもらっています。
■使ってみた感想
- IELTS関連の動画が多い
- IELTSの4つのテストに対応(SLRW)
- 英語の動画を理解できない人にはキツイかも
- 無料なのでコスパは最高
このサイトは以前から僕がオススメしているサイトで、以前にも記事にしているので気になる方はそちらを参照ください!
その④:IELTS-Exam.net
こちらのサイトでは、IELTSのサンプルテストから基礎固めの練習まで幅広く勉強することができます。僕もテスト前の追い込みで問題演習の数が少ないと感じたときに、このサイトを使っていました。
■使ってみた感想
- 本番同様の問題数が豊富
- 4技能全てに対応(SLRW)
- IELTS用の単語や文法練習もある
- 無料なのでコスパがいい
公式問題集を買わない方はこのサイトを使うだけでもいいと思います。公式問題集もやりまくって、少し物足りないと感じたらこのサイトを使うというやり方もいいですね。
まとめ:練習が全てを決めます
普段の英語力に自身があっても、IELTSは全く違うものだと思って取り組んだほうがいいです。マジで今まで使ったことのない単語とかがたくさん出てくるので。
でも日本人にとってはリーディングパートがいちばん取りやすい分野です。リスニング・リーディングで点数を稼いで、スピーキングとライティングが悪くてもカバーできるぐらいになれば最高ですね。
僕も大学卒業までに必ずIELTSを受けないといけないので、どこかで勉強を始めてみなさんに結果報告とかができればなと思います。僕の目標はバンドスコア7.5です!
それではみなさん、頑張ってくださいね。また次の記事でお会いしましょう♪